Sapocia(サポシア)の機能・料金・他社比較、風営法の届出について解説

映像送信型性風俗特殊営業

2026年3月23日、株式会社ドワンゴが「Sapocia(サポシア)」というプラットフォームを静かにオープンしました。ニコニコ動画・ニコニコ生放送を運営する会社が、まったく別ブランドでR18対応の配信サービスを立ち上げたという点で、公開直後からクリエイター界隈でかなり話題になったサービスです。

ただ、盛り上がりの一方であまり語られていないのが「収益化するなら警察への届出が必要」という部分です。Sapociaはここが他のプラットフォームよりもはっきりしていて、届出をしていないと、そもそもクリエイターとして活動を始められません。

この記事では、Sapociaの機能・特徴・料金の仕組みと他プラットフォームとの違いを整理して解説します。また、配信で収益を上げるために必要な「映像送信型性風俗特殊営業」の届出についても解説します。

執筆者
高村直

夜のまち専門の行政書士として、ごたんだ行政書士事務所を運営。顧客のほとんどがナイト業界の事業者で、映像送信型性風俗特殊営業の届出は全国累計700件以上(令和7年8月時点)、無店舗型性風俗特殊営業の届出なども多数の実績を持つ。

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Sapocia(サポシア)とは

Sapociaは、株式会社ドワンゴが運営する「大人のためのファンコミュニティプラットフォーム」です。2026年3月23日にサービスを開始しました。

クリエイターが自分のファンクラブページを開設し、ファンが月額の会員プランに加入して限定コンテンツを楽しむ、いわゆるサブスク型のファンクラブサービスです。生配信・動画・記事投稿に対応しており、ASMR、コスプレ、VTuber、配信者、アイドルといったジャンルが用意されています。

最大の特徴は、名前のとおり「大人向け」であること。年齢認証を前提に、YouTubeやニコニコ生放送では規約上むずかしいR18表現の配信が許容されています。

ニコニコとは完全に切り離されたブランド

Sapociaのサイト上に「ニコニコ」の文字は一切出てきません。アカウント連携もなく、法的に表示が必要な特定商取引法に基づく表記のところで、はじめて「株式会社ドワンゴ」が登場します。

公開直後にSNSで「事業者がドワンゴなのが後方に隠されている」と話題になったのはこの点です。まあ、DMMがアダルト事業を「FANZA」として分離したのと同じ構造だと考えるとわかりやすいかと思います。ニコニコは未成年ユーザーも多い全年齢サービスなので、ブランドを分けるのは自然な判断です。

登場した背景

Sapociaが2026年春に登場したのは、偶然ではありません。

  • pixivFANBOXがR18コンテンツの手数料を引き上げ、R18クリエイターの負担が増加
  • YouTubeの規制強化で、ASMRや際どいコスプレ配信がBAN対象になるケースが増加
  • ニコニコ側もアダルト系コンテンツの取り扱いを縮小

つまり「行き場を失ったクリエイターの受け皿」というポジションです。実際、サービス開始時点でアカウントを開設したのはAVTuberや成人向けASMR系のクリエイターが中心でした。

Sapociaの機能・特徴

有料ファンクラブ(会員プラン)の開設

クリエイターは自分のファンクラブを持ち、価格帯や会員ランク(ティア)を自分で設定できます。ランクごとに「どこまでのコンテンツを見せるか」を分けられるため、無料フォロー層から高額プラン層まで段階的に設計できるのが基本の使い方です。

生配信・動画・記事の3本立て

リアルタイムの生配信だけでなく、アーカイブ動画や記事投稿にも対応しています。配信できない日にテキストや写真で接点を保てるので、月額課金を継続してもらううえでは重要な機能です。

高画質・高音質配信

ドワンゴが自社開発したファンコミュニティ基盤の技術がベースになっており、配信品質は国内最高クラスをうたっています。特にASMRのように音質がコンテンツの価値に直結するジャンルでは、ここは実利のある強みです。

多言語対応

日本語のほか、英語・スペイン語・韓国語・タイ語・中国語(簡体字/繁体字)に対応しています。海外ファンを取り込みたいクリエイターにとっては見逃せないポイントです。

コンテンツガイドラインとNGワードが明文化されている

サービス開始から3日後の2026年3月26日に、コンテンツガイドラインとNGワード一覧が公開されました。主なNG例は以下のとおりです。

  • 未成年の出演、および未成年を想起させる設定・衣装
  • 修正のない性器の露出
  • ファンとの実際の対面接触に性的要素を含む内容
  • 複数人での性行為描写(3Dアバターであっても不可とされています)

実写でも3Dアバターでも活動できますが、「何がOKで何がNGか」が文書として出ている点は、運営が突然消えるリスクを気にするクリエイターにとって安心材料になります。

Sapociaの料金・収益の仕組み

ファン側の料金

ファンは、クリエイターが設定した月額の会員プランに加入します。月額1,000円前後からのプランが中心です。

決済方法はクレジットカード(VISA・MasterCard)に対応しており、海外発行のカードも利用できます。課金は入会時に発生し、以降は「次回決済予定日」に自動更新されます。日割り計算はないため、月末に入っても1か月分がかかる点は案内しておいたほうが親切です。

クリエイター側の収益

クリエイターは会員プランの売上から、プラットフォーム手数料を差し引いた金額を受け取る形になります。

具体的な手数料率は公式に一律公開されておらず、クリエイター登録の審査・契約時に案内される形です。数字を確定させたい場合は、公式の問い合わせフォームから直接確認するのが確実です。

登録は審査制

誰でもすぐに開設できるわけではなく、クリエイター登録には審査があります。公式の問い合わせフォームから応募し、審査を通過してはじめてファンクラブを開設できる流れです。ここは他の同ジャンルのプラットフォームと大きく異なる点です。

他プラットフォームとの比較

成人向けの配信・販売で使われる国内プラットフォームのうち、よくあげられるのがSapocia、Fantia(ファンティア)、myfans(マイファンズ)の3つです。それぞれ性格がかなり違うので、順に整理します。

項目SapociaFantiamyfans
運営会社株式会社ドワンゴ株式会社虎の穴トクネコ株式会社
サービス開始2026年3月2016年2021年
得意ジャンル実写・3Dアバターの配信全般(ASMR、コスプレ、VTuber、アイドル)イラスト・漫画・同人など二次元系、コスプレ実写アダルト、個人撮影
実写アダルト対応(ガイドラインの範囲内)制限あり対応
生配信あり(高画質・高音質)ありあり
主な収益方法月額会員プラン月額プラン、単品販売、くじ、コミッション月額プラン、単品販売(PPV)
クリエイター手数料非公表(登録時に案内)非実写12.5%/実写17.5%17.5%(招待コード利用で12.5%)
登録審査制審査あり誰でも可
風営法の届出必須(届出済みが前提)コンテンツに応じてクリエイター各自の判断で対応2024年7月から要請

※2026年7月時点の情報です。変更される可能性があるため、実際の登録前に各社の最新の案内をご確認ください。

Sapocia:R18の生配信に寄せた新興プラットフォーム

3つのなかで唯一、生配信そのものを主役に据えて設計されているのがSapociaです。ドワンゴが自社開発した配信基盤を使っており、画質・音質は国内最高クラスをうたっています。ASMRのように音質が収益に直結するジャンルでは、この差は無視できません。

VISA・MasterCardが使え、海外発行カードにも対応している点も見逃せないポイントです。アダルト系プラットフォームは国際カードブランドから決済を止められるリスクが常にあり、実際Fantiaは2024年にVISA・Masterが停止しています。そこを押さえたうえでスタートしているのは、大手が運営する強みと言えます。

弱点は、まだ新しいこと。プラットフォーム自体の集客力や既存ユーザー基盤では、10年運営のFantiaや実写系で存在感のあるmyfansに及びません。手数料が公表されていない点も、比較検討の段階では判断材料が不足します。

Fantia:二次元系に強い老舗

2016年開始の老舗で、ユーザー基盤とプラットフォーム内の検索・ランキングが機能しています。イラスト、漫画、同人、コスプレといった二次元寄りのジャンルであれば、いまでも最有力の選択肢です。くじ機能やダウンロード販売など、収益手段の幅も一番広いです。

ただ、実写のアダルトコンテンツには制限があり、実写系クリエイターのメインの居場所にはなりにくいのが実情です。加えて条件面が年々厳しくなっており、2025年12月売上分から手数料が非実写10%→12.5%、実写15%→17.5%に引き上げられました。2025年7月には月額プラン以外の購入にファン側8%の手数料も新設されています。VISA・Masterが使えない点も、ファンの決済ハードルとしては地味に効いてきます。

myfans:実写アダルトの主戦場

実写・個人撮影のアダルトコンテンツを正面から扱えるプラットフォームで、国内では最大級の規模です。手数料17.5%、招待コード利用なら12.5%、振込手数料は無料と、コスト面のバランスも良好です。単品販売(PPV)と月額プランを組み合わせやすく、実写系の収益設計とは相性が良いと言えます。

一方で、Sapociaのような配信品質を売りにしたサービスではありません。ライブ配信もできますが、コンテンツ販売が軸のプラットフォームです。「配信で見せる」ことが自分の価値だと考えるクリエイターは、Sapociaのほうが噛み合う可能性があります。

「届出」の扱い

機能や手数料以上に、この3つをはっきり分けているのが風営法の届出に対するスタンスです。

Fantiaは「クリエイター各自の判断で対応してください」という案内にとどめています。myfansは2024年7月から届出を要請する方針に変わりましたが、それでも運用としては本人任せの部分が残ります。

対してSapociaは、クリエイターとして登録し収益化する前提として、映像送信型性風俗特殊営業の届出を済ませていることを求めます。届出が間に合わず、サービスオープンのタイミングで参入できなかった配信者もいたほどです。

「まず始めて、稼げそうなら届出を検討する」という順番が通用しません。これがSapociaを選ぶうえで、いちばん最初に押さえておくべきポイントです。

なお、届出はURL(アカウント)単位で必要です。3つのプラットフォームを併用するなら、それぞれについて届出が必要になる点も覚えておいてください。

映像送信型性風俗特殊営業の届出方法や必要書類についてはこちらの記事をご確認ください。

映像送信型性風俗特殊営業の届出代行はごたんだ行政書士事務所まで

ごたんだ行政書士事務所では全国累計700件以上(令和7年8月時点)の映像送信型性風俗特殊営業の届出を代行してまいりました。全国各地から様々な依頼を受けてきた経験があり、使用承諾書発行可能なレンタルオフィスのご紹介も可能です。映像送信型性風俗特殊営業の届出を検討している方は是非ご相談ください。

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